「いよいよ後一つだ……」

六つの謎が明かされ、最後の一つは、『屋上にそびえ立つ亡霊』だ。

「どうせガセだよ!他の六つだって全部ガセだったんだから」

「でも最後の一つに限って本当にあるかもよ」

「言ったなハルカ!じゃあ賭けようぜ!」

「いいわよ!」

「じゃあもし次もガセだったら……」

サトシはうーんと考えてこう言った。

「『ポケットモンスターSPECIAL』の一冊分のお金半分貰うぜ!」

「それだけ?」

シゲルは静かにつっこむ。

「じゃあもし本当だったらカップ麺のお金半分貰うわ!」

「それだけ?」

と再びつっこむシゲル。

「よーし言ったな。じゃあ屋上に行くぜ」

ちょっと待てよ!お前らそんな小さな取引でいいのかよ!とシゲルは思うのだった。