六つ目の飼育室にいないはずの巨大生物は、

「これはあれだよ、サカキ先生のペルシアンだよ」

と断言したサトシ、だがそこにいたのは……ウサギの世話をしているシンジだった。

三人はずっこけた。いやいや、確かシンジのお兄さんはペットショップの店長だからシンジもウサギの世話とかしてそうだけどさ……何もこんな時間にやんなくてもいいんじゃないか?

シンジは三人がいることに気づいて睨み付けた。三人は失せろと言っているような殺気を感じたので咄嗟にシンジのあとを立ち去った。