「はぁ……」

シゲルは溜め息をついて人物の名を挙げた。

「キョウ先生!」

職員室からのむせび泣きの正体は日本史担当教師のキョウ先生だった。

シゲルはキョウ先生に問いかける。

「先生!なにやってるんですか!」

「実は私、痔に困っていてな、座薬を注入しているところだ」

「そんなもん家でやればいいじゃないですか!」

「いや実はな、家でやろうとしても女房に笑われるから恥ずかしいんだよ。だから座薬を職員室に持ってきて誰もいないすきにこうやってやっているんだ」

「はぁ…」

シゲルは肩を竦めた。

「サトシ君、シゲル君、ハルカちゃん驚かしてすまなかったな」

「別の意味で驚いたわァァァ!!」

サトシの飛び蹴りがキョウ先生のお尻に炸裂。

紛らわしいのよ!死ねボケェ!と続くハルカとシゲルも倒れたキョウ先生を何度も踏みつける。

「このイボ痔教師メスシリンダー入れてやる!」

「おいシゲル〜こんなところにメスシリンダーが!」

「よーしやれ〜!」

「わっちょ…入れるな!マジで入れるな!割れるから!マジでやめ…ぐあああああ!!!」