ひとしきり泣いて、私は洋介から離れようとしたが…

洋介は離してはくれなかった

「洋介?
離して…」

私が、そう言うと痛いくらいに強く抱き締めてきた

「離さない
好きだ!!
椿が好きなんだ」

そう言うと、洋介の顔が私に近づいてきた

「洋介!?」

名前を呼んでも、近づいてくる洋介の顔

私はぎゅっと目を瞑った

そして、私の唇に柔らかい感触

あぁ…

洋介にキスされた…

でも…

不思議と嫌ではなかった…