由美子が、びっくりしたような顔になった。そして、朱鷺の肩を抱いて目を細め、
「・・・そう・・・まだ私が知らないのね・・・私が子供なのかもしれないね・・・」
と、言った。
朱鷺は、あいかわらず仕事に追われていた。身軽になったせいか、浮き世の義理と覚悟して同僚とキャバクラもつきあったりした。あ~もったいね~、俺、興味ないのに。ま、おっぱいパブじゃなくてよかった。あんな所行ったひにゃあ、逃げ出すな・・・って、朱鷺は、おっぱいパブがどういう店か、よく知らないんだけど。
落ち着けるなじみの店で、薫が今、おっさんと暮らしていることを耳にした。今度は何日もつか、辛口のママが賭けをもちかけてきたから、2週間と言っておいた。もう済んだことさ、とすました顔をして、でもあいつをあんなに喜ばせられるのは俺だけさ、ふん、と、腹の中でうそぶいた。
そのうち、真理(まさみち)にもこの町で会うかもな、と思う。たぶん必ず会うだろう、なんのかんのいっても狭い町だ。気まずいな・・・・もう、薫と切れたのを聞いているんだろうな、なんか言ってくるかな、でもなんにも言ってこないところをみると、もう忘れられたのかな、まだ好かれてるって思っている、俺がめでたいのかな・・・
「あ、来た来た、朱鷺ちゃん、この子新しい子なの、よろしくね」
ママが、カウンターに招き入れた新人を紹介した。
「はじめまして、祐介です」
「あ、はじめまして」
ーーーーーーかわいい・・・唇が薄い・・・・ーーーーーーー
ドクン、と朱鷺の下半身に血が移動した。
「・・・そう・・・まだ私が知らないのね・・・私が子供なのかもしれないね・・・」
と、言った。
朱鷺は、あいかわらず仕事に追われていた。身軽になったせいか、浮き世の義理と覚悟して同僚とキャバクラもつきあったりした。あ~もったいね~、俺、興味ないのに。ま、おっぱいパブじゃなくてよかった。あんな所行ったひにゃあ、逃げ出すな・・・って、朱鷺は、おっぱいパブがどういう店か、よく知らないんだけど。
落ち着けるなじみの店で、薫が今、おっさんと暮らしていることを耳にした。今度は何日もつか、辛口のママが賭けをもちかけてきたから、2週間と言っておいた。もう済んだことさ、とすました顔をして、でもあいつをあんなに喜ばせられるのは俺だけさ、ふん、と、腹の中でうそぶいた。
そのうち、真理(まさみち)にもこの町で会うかもな、と思う。たぶん必ず会うだろう、なんのかんのいっても狭い町だ。気まずいな・・・・もう、薫と切れたのを聞いているんだろうな、なんか言ってくるかな、でもなんにも言ってこないところをみると、もう忘れられたのかな、まだ好かれてるって思っている、俺がめでたいのかな・・・
「あ、来た来た、朱鷺ちゃん、この子新しい子なの、よろしくね」
ママが、カウンターに招き入れた新人を紹介した。
「はじめまして、祐介です」
「あ、はじめまして」
ーーーーーーかわいい・・・唇が薄い・・・・ーーーーーーー
ドクン、と朱鷺の下半身に血が移動した。
