□ 日付がとっくに変わってから、オレはやっと帰宅した。 「ただいま―…。」 小声で言い玄関を開けると、リビングから光が漏れていた。 亜由、まだ起きてんのか? 明日も仕事があるはずなのに……。 「亜由?」 リビングに入ったオレは驚いた。 「おかえり。」 オレにそう言ったのは、亜由じゃなかった。