『あるよ』


『マジか!?やったっ!!』



あるというか、湊と奏斗さんの分だけだよ。



『誕生日は、誕生日当日に渡せなかったから?バレンタインは当日は家にいてよね』



そう言うと、湊の顔に雲がかかった。



『ごめん……その日は無理だ…』


『………なんで?』


『なんでだろうね……じゃあ、チョコレート頑張るんだぞ』



頭をポンポンなぜて、どこかに行ってしまった。



『変なの…』