『寂しかったんだよね…』 私は、力を振り絞って話した。 『杏!!』 『お父さんに捨てられたと思って……寂しくて悲しかったんだよね。だから、言い訳して誰かに気づいて欲しかったんだよね』 もう泣いちゃってる咲々未ちゃんが、コクコクと頷いた。 『杏……大丈夫か?』 『大丈夫。急だったから驚いて体が一瞬麻痺っただけだよ』 『王子様のキス必『いらない』