私は、 おぼつかない足取りで、 急いで店をでた。 私は一体 何をしに来たんだろう。 ふと、頭をよぎる。 "レ…イプ"。 現実は甘くなかった。 雪矢先輩には、もう逢えない。 一番に浮かんだ言葉だった。 近くの公園に行くと、 美加も居た。 目があってすぐわかった。 美加も、 "同じ目にあった" のだということが。 美加は、私の顔を見て、 その場にうずくまった。 「辛かったね。」 2人の目から、 大粒の涙が溢れた。