―数日後― 私は、奈々に付き添ってもらって 明日香のお墓に行った。 「梨華…?」 お墓の前に、崩れ泣いている女の子がいた。 梨華だった。 「紗耶香…。」 梨華は、今にも消えてしまいそうなか細い声で、私の名前を呼んだ。 目は真っ赤に腫れ上がっていて、髪は乱れてぐしゃぐしゃ。 ずっと泣いていたんだろう。 「梨華大丈夫??」 私が触れると、梨華の体が震え始めた。 そんな梨華を、私は抱きしめた。 「紗耶香…。」