「ありがとな。 美加…。 美加も辛かったのにな…。 ホント、ありがとうな…。」 「原…。 原ってさ、ホントに、ホント―に紗耶香のこと大好きだったんだね。 多分ね、紗耶香も、原に負けないくらい、原のこと大好きだったんだよ。 だから、 だからこそ、原のことを誰よりも大切に思ってた紗耶香には辛すぎて…。 辛すぎて、 紗耶香は…、 自殺なんて…、 そんな辛い道選んだんだよ…。」 「うん。 うん。」 涙が次から次に溢れてきた。 紗耶香は、少し泣いて帰っていった。 俺も1人泣いた。