美術室の窓から~dear先生~




「あ…ども…」


俺を見上げていた顔を俯かせて言う宮崎。


少し顔が赤いのは気のせいか?


照れてる姿も可愛いと思ってしまう。


話題が俺の絵に移って、作品と俺を交互に見る彼女。


普段の制服の時と違って、今日の姿で見上げられると…さすがに俺も少し照れる。


この夏場に目立つほどの白い肌。


いつもは気にもならなかった首筋が、髪をアップにすることでやたら目に付く。


くっきりとした二重にブラウンの瞳。


すこし艶のある唇…。


・・・






あ、ダメダメ。


俺は教師なんだから。


大切な教え子にそんな…


それに10歳も年下。


俺…ホントにどんだけ飢えてんだよ(笑)






自分の中の邪な気持ちを払拭しようとしていた時、溝口の呑気な声が会場に響いた。