美術室の窓から~dear先生~



会場は教室3個分くらいの広さで、たくさんの作品が展示されていた。


パッと見ただけでも油彩画、水彩画、版画、彫像…いろんな作風。


中学生が入るには敷居の高い感じのギャラリーで、ふかふかのベージュの絨毯が敷かれている。


お客さんは5~6組で、奥の方で先生が女性2人と笑顔で話をしている。


なんか、嫌なもの見ちゃったかも。


学校でも若い女の先生と話している光景は目にするのに。


私と梨絵はパーテーションで区切られたところで、絵を鑑賞しながら先生を待つことにした。




「千葉君相変わらずだよね~!」


「どういう意味だよ。お前こそ変わんねーだろ。」


なんて楽しそうな会話が耳に届くと、すごく胸がザワザワする。


先生があんな話し方するの、知らないもん。


…先生の同級生かな…?友達?


仲良さそう…