美術室の窓から~dear先生~




「だって宮、よく練習みてるじゃん。当たり?」


「は…あ …あたり。」


この辺で認めておかないと、機嫌損ねそうなんだもん。


それに「陸上部の先輩」って、たくさんいるから特定できないもんね。


「そういう佐和は?」


「いるよ。中西先生。」


「「えぇ!?」」


私も梨絵もビックリした。


だって、こんなトコに仲間(?)発見。


でも中西先生って3年の英語の先生で、1年と関わりはない。


「なんで?どこがいいの?」


「ん~。内緒だけど、家が隣なの。」


「「えぇ~~~!?」」


いいなぁ…。


私も先生の近くに住みたい!


「14歳離れてるんだけど、小さいときから好きなんだ。」


「佐和…」


私はすっごく、佐和を応援したくなった。


何も出来ないと思うけど…。