美術室の窓から~dear先生~





昨日、梨絵が言ったこと、覚えてくれてたんだ…。


私はコクンと頷いた。


ダメ…このシチュエーション。。。


私きっと、今すっごい赤面してると思う。


先生は…どんな顔してるの?


ドキドキしすぎて見れないよ。





「覚えとくよ。それから…薫風展、俺の当番日は8月2日だから。」


「当番…?」


「その日はずっと、店番してるってコト!来るだろ?」




なんで…そんな事、教えてくれるんですか?


どうして、誕生日覚えてくれるんですか?


なんか、特別扱いしてもらってるみたいで…期待、しちゃいますよ。。。


先生?


先生の顔を見上げたら、めちゃ優しい顔してる。


コクンと頷く私に、またふわぁっと笑う先生。


そして頭に乗せた手をポンポンって軽く叩いてから職員室の方へ消えて行った。