美術室の窓から~dear先生~




千葉先生の胸ポケットから、ひょこっと顔を出す『千葉ちゃん人形』。


う、ぅう 嬉しい~~~~!


私もそこ、入りたい!!!


なんて。


らしくない程、テンション上がっちゃう。


「先生、お誕生日おめでとう!」


ちゃんと笑顔で言えた。


「ありがとう。わざわざこんなに早く来てくれたんだね。」


先生はそう言って、私の頭にポンっと手を置いた。






ドキッ






私の頭に感じる先生の大きな手。





「10月…6日だっけ?」


「え?」





「君の誕生日。」