美術室の窓から~dear先生~




「せんせ、照れてます?」


真っ赤な顔を気にしてか、鼻で笑いながら顔を背けた先生。


「…突然、大人をからかうものではありません。」


そう言って、右手の中指で鼻にずれたメガネをクイっと上げる先生。




照れ隠しだ~。


そんなの、中学生にもお見通しだよん♪なんて思ったけど。


あまりにも先生が可愛くって。


先生の意外な一面が見れて嬉しくって。






掃除終了のチャイムが鳴る。




「じゃぁ、先生。雑草、捨てに行ってきますね!」


「ああ、ありがとう。助かりましたよ。」




焼却炉横には、枯れ葉や雑草がまとめて置かれている箱がある。


先生、照れるんだ。。。


いっつも余裕の大人な先生だと思っていたのに。。。





タンポポに優しい先生。


赤面する先生。


段々、『好き』が強くなっちゃうよ。