その声は、男性のモノで。 唖然として下をずっと見ていた私の耳は… この世の声《モノ》とは思えない美しい声に聞こえた。 上を見て、その声の主を探すと、 ―――目が、合った 私と同じ位の年頃の少年。 髪は少し灰色に似た銀色。その少年の瞳はこれでもか、というくらいに澄んだ…同色の銀色 一瞬で、その瞳に囚われた。 「大丈夫か?」