「…」
また絶句…。
言葉を失うとはこの事を言うのだろうか、ある意味挑発にも似たその言葉に返す言葉が見当たらない。
しかし、そんな俺の気を知ってか知らずか…
「それで、送ってくれるんだっけ?」
先輩は何事もなかったかのようにそう俺に告げた。
先輩のその反応に…
「はい。」
としか返すことが出来なかった。
襲われた時は襲われた時だよ…
その言葉が頭から離れなかった。
離れるわけがない。
どう考えても女の子が普通そんな事を言わない。
ましてや男を相手なんて持っての他だ。
隣で歩幅を合わせて歩いてくれる先輩が言った言葉だなんて未だに信じられない。
それだけ乱れた生活をしているのだろうか。
人は見かけによらない。
そんな言葉で片付けられる程、見た目とのギャップは埋められない物だった。
「ヒロ君ってさ、意外と無口なんだね。」
「えっ?」
先輩の声に思考を止めた。
「雰囲気的に無口には見えなかったんだけどなぁ。」
「あ、違うっす。ちょっと考え事してただけっす。普段はうるさいくらいお喋りなんすよ。」
「そうなんだ。そうだよね。考え事してる時って無口になっちゃうよね。」
「あはは…まぁ、そう言う事っす。」
また絶句…。
言葉を失うとはこの事を言うのだろうか、ある意味挑発にも似たその言葉に返す言葉が見当たらない。
しかし、そんな俺の気を知ってか知らずか…
「それで、送ってくれるんだっけ?」
先輩は何事もなかったかのようにそう俺に告げた。
先輩のその反応に…
「はい。」
としか返すことが出来なかった。
襲われた時は襲われた時だよ…
その言葉が頭から離れなかった。
離れるわけがない。
どう考えても女の子が普通そんな事を言わない。
ましてや男を相手なんて持っての他だ。
隣で歩幅を合わせて歩いてくれる先輩が言った言葉だなんて未だに信じられない。
それだけ乱れた生活をしているのだろうか。
人は見かけによらない。
そんな言葉で片付けられる程、見た目とのギャップは埋められない物だった。
「ヒロ君ってさ、意外と無口なんだね。」
「えっ?」
先輩の声に思考を止めた。
「雰囲気的に無口には見えなかったんだけどなぁ。」
「あ、違うっす。ちょっと考え事してただけっす。普段はうるさいくらいお喋りなんすよ。」
「そうなんだ。そうだよね。考え事してる時って無口になっちゃうよね。」
「あはは…まぁ、そう言う事っす。」


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre4.png)
