※※※
『あいつの事は好きか?』
突然な言葉だった。
本当に何の前触れもない一言だったが、大体にしてこいつの質問はいつもいきなりだった。
でも今回のはいつもとは種類が違う。
こいつの言う好きの基準とは多分人としてではなく恋しているかどうかと言う事だろう。
『な、何だよ急に…』
俺はいきなりなその言葉を理解するのに少しだけ時間を要した。
理解すると同時に俺はどう返事すれば良いのか分からず、視線が合わせられなくなった。
『まったく、分かりやすい奴だなぁ。好きならそう言えば良いのに。』
『なっ!?…ちげぇよ!』
『違うのか?』
『…。』
俺は黙ってしまった。
そう言う行動が読まれてしまう原因を作ってしまうのは解ってはいるものの…そんな自分の素直さが憎い。
『でも、あいつの事を好きでいてくれるなら俺としては嬉しい限りだよ。』
『それ、どう言う意味だよ?』
『あいつを守ってやってくれないか?』
『守る?』
『そう、守ってやってくれ。』
『あいつの事は好きか?』
突然な言葉だった。
本当に何の前触れもない一言だったが、大体にしてこいつの質問はいつもいきなりだった。
でも今回のはいつもとは種類が違う。
こいつの言う好きの基準とは多分人としてではなく恋しているかどうかと言う事だろう。
『な、何だよ急に…』
俺はいきなりなその言葉を理解するのに少しだけ時間を要した。
理解すると同時に俺はどう返事すれば良いのか分からず、視線が合わせられなくなった。
『まったく、分かりやすい奴だなぁ。好きならそう言えば良いのに。』
『なっ!?…ちげぇよ!』
『違うのか?』
『…。』
俺は黙ってしまった。
そう言う行動が読まれてしまう原因を作ってしまうのは解ってはいるものの…そんな自分の素直さが憎い。
『でも、あいつの事を好きでいてくれるなら俺としては嬉しい限りだよ。』
『それ、どう言う意味だよ?』
『あいつを守ってやってくれないか?』
『守る?』
『そう、守ってやってくれ。』


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre4.png)
