Cold Phantom [前編]

開始はサックスとドラムの絡みからから始まった。
そして間もなく始まるトランペットとトロンボーンのメロディ、私は目を釘付けにされながらも必死で皆に合わせる様に演奏には食いついた。
(変…どうしちゃったんだろ、私。)
演奏しながら自問自答を繰り返す。
私はそんな状態なのに全く緊張する事無く、演奏をそつなくこなしていた自分に気付いた。
とても安心する。