見事なチョークスリーパーを短時間で完璧に極めていた。
これもまたいつもの風景でしかなく、呆れを通り越して慣れすらしてしまった。
有文君とみーちゃんの通称「夫婦喧嘩」はいつもどちらかが発端の種を撒く。今回はみーちゃんが撒いた。何故なら…
「お、お前もいい加減俺をふーみん何て呼ぶんじゃねぇ!」
と、つまりそう言う事だった。みーちゃん程では無いようだけど、有文君はふーみんと言う呼ばれ方が嫌のようだ。
「何よ、良いジャンふーみんなら、可愛い名前なんだし。」
「だから嫌だっつってんだろうがっ!俺には似合わねぇ。」
「こっちこそ似合わないでしょ。こんな可憐な女の子にそんな暗くてマッドな名前、似合う訳がないっつぅの。」
「可憐な女の子がチョークスリーパーなんて完璧に極めてんじゃねぇよ!」
…また始まってしまった。こうなると中々収まってくれないのがこの「夫婦喧嘩」の悪い所だ。私は愚か、紗冬美ちゃんもヤレヤレと言わんばかりに目を瞑り小さなため息をついた。
しかし、今日は早く終わるのが分かっていた。そう、この事態を直ぐに片付ける人物がいるからだ。その人物こそが、ここに集まっていた人物の3人目。
これもまたいつもの風景でしかなく、呆れを通り越して慣れすらしてしまった。
有文君とみーちゃんの通称「夫婦喧嘩」はいつもどちらかが発端の種を撒く。今回はみーちゃんが撒いた。何故なら…
「お、お前もいい加減俺をふーみん何て呼ぶんじゃねぇ!」
と、つまりそう言う事だった。みーちゃん程では無いようだけど、有文君はふーみんと言う呼ばれ方が嫌のようだ。
「何よ、良いジャンふーみんなら、可愛い名前なんだし。」
「だから嫌だっつってんだろうがっ!俺には似合わねぇ。」
「こっちこそ似合わないでしょ。こんな可憐な女の子にそんな暗くてマッドな名前、似合う訳がないっつぅの。」
「可憐な女の子がチョークスリーパーなんて完璧に極めてんじゃねぇよ!」
…また始まってしまった。こうなると中々収まってくれないのがこの「夫婦喧嘩」の悪い所だ。私は愚か、紗冬美ちゃんもヤレヤレと言わんばかりに目を瞑り小さなため息をついた。
しかし、今日は早く終わるのが分かっていた。そう、この事態を直ぐに片付ける人物がいるからだ。その人物こそが、ここに集まっていた人物の3人目。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre4.png)
