まぁ、同い年の人間相手なので言える事だろう。でもみーちゃんが言うとまた別の話が介入する、その事については吹奏楽部関係者なら知っている人が多い。
今日もまた集合する場所で解るかも知れない。
「たけやん、そう言う事で私たち行くね~。」
「た、たけやん…。」
私も少し驚いた。今に始まった事では無いけれど、みーちゃんは基本自分だけの呼び方を付ける事が多い。
「ん?やっぱいきなりは駄目っぽい?」
「いや、名前に拘りとか無いんで別に良いっすよ。ただ言われた事が無い呼び名だったんで…」
「それならたけやんで良いよね。」
とたけ君に向かいながらそう言った。
時計を見ると集合時間まで既に2分を切っていた。