「なんだ、先輩達も吹奏楽部だったんすね。」
たけ君は嬉しそうな顔でそう言ってきた。嬉しいのは私たちも同じだった。入学式の日早々入部者が見つかったのだから。
しかも中学時代にも吹奏楽をやっていたようで、いわゆる即戦力が加入したのだから尚更だ。
「まだ入部届けとかは配布されてないみたいだからまだ入部出来ないけど。」
「下見に来ただけっす。友達がちょっと遅くなるみたいで、暇だしちょっと散策がてら見に来たと言う感じで…。」
「遅くなる?」
私はちょっとその部分が気になった。だけど…
「あぁ、もしかして…。」
みーちゃんは解ったようだ。
そして一言…
「土野先生じゃないかな?」
と言うと私も納得せざるを得なかった。
「土野先生?」
「うん、あの先生は語り始めたら長いんだよねぇ~。」
「土野先生が担任だった一年の時は大抵寝てたよねみーちゃん。」
「あれで起きていられる人が凄いのよ。」
「ははっ、何かあんまり会いたくない先生っすね…」
そんな他愛の無い会話をしている間に私たちは部室前で足を止めた。
「ここだよ。まぁ、元々教室として使われた部屋らしいし、吹奏楽の部室って気がしないから解らなかっただろうね。」
たけ君は嬉しそうな顔でそう言ってきた。嬉しいのは私たちも同じだった。入学式の日早々入部者が見つかったのだから。
しかも中学時代にも吹奏楽をやっていたようで、いわゆる即戦力が加入したのだから尚更だ。
「まだ入部届けとかは配布されてないみたいだからまだ入部出来ないけど。」
「下見に来ただけっす。友達がちょっと遅くなるみたいで、暇だしちょっと散策がてら見に来たと言う感じで…。」
「遅くなる?」
私はちょっとその部分が気になった。だけど…
「あぁ、もしかして…。」
みーちゃんは解ったようだ。
そして一言…
「土野先生じゃないかな?」
と言うと私も納得せざるを得なかった。
「土野先生?」
「うん、あの先生は語り始めたら長いんだよねぇ~。」
「土野先生が担任だった一年の時は大抵寝てたよねみーちゃん。」
「あれで起きていられる人が凄いのよ。」
「ははっ、何かあんまり会いたくない先生っすね…」
そんな他愛の無い会話をしている間に私たちは部室前で足を止めた。
「ここだよ。まぁ、元々教室として使われた部屋らしいし、吹奏楽の部室って気がしないから解らなかっただろうね。」


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.763/img/book/genre4.png)
