「どっか行った。今探してる途中だったんだけど、そこに姫ちゃんがいたからさ。」
「そうだったんだ…。」
そう言ってまたうつむいた。
言うまでもなく重症のようだ。
原因は解ってしまった。
「でっ?」
「でっ…って?」
と、聞くだけ野暮って物か…
「その感じじゃ、断っちゃったみたいだな。猿の告白を。」
「…」
姫ちゃんは何も言わずに縦に一度首を振った。
まぁ、考えるまでも無い返答だった。
「どうして断っちゃったんだ?猿の事は嫌いなのか?」
「嫌いだなんてっ!?そんな事、あるはずがないよ…」
姫ちゃんはそう言って声のトーンを下げていった。
俺はその間も躊躇無く話続けた。
「それなら、好きなんだな。」
「…。」
俺がそう言った瞬間、また何も言わずに困惑した表情でうつむいた。
「勿論、男として好きかって事だからな。」
俺は更にそう付け足した。
そして、しばらくして…
「うん…」
姫ちゃんは小さく、しかしはっきりと頷いた。
「そうだったんだ…。」
そう言ってまたうつむいた。
言うまでもなく重症のようだ。
原因は解ってしまった。
「でっ?」
「でっ…って?」
と、聞くだけ野暮って物か…
「その感じじゃ、断っちゃったみたいだな。猿の告白を。」
「…」
姫ちゃんは何も言わずに縦に一度首を振った。
まぁ、考えるまでも無い返答だった。
「どうして断っちゃったんだ?猿の事は嫌いなのか?」
「嫌いだなんてっ!?そんな事、あるはずがないよ…」
姫ちゃんはそう言って声のトーンを下げていった。
俺はその間も躊躇無く話続けた。
「それなら、好きなんだな。」
「…。」
俺がそう言った瞬間、また何も言わずに困惑した表情でうつむいた。
「勿論、男として好きかって事だからな。」
俺は更にそう付け足した。
そして、しばらくして…
「うん…」
姫ちゃんは小さく、しかしはっきりと頷いた。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre4.png)
