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「なぁにやってんの?」
こんな雨の降る路上でまさか傘も差さずに立ち尽くす人を見かける事になろうとは思っても見なかった。
それも知人だから驚きもひとしおだ。
「湯川君…」
「湯川君…じゃなくて、そんなとこにいたら風邪ひくって。」
言いながら俺は先程買ったばかりの傘を姫ちゃんに手渡した。
「ありがとう…」
「どういたしまして…でっ?」
「でっ…って?」
「何でこんな所に一人でいたんだ?猿はどうしたんだ?」
俺がそう聞くと姫ちゃんは顔をうつむかせた。
何かがあったと判断するのに2秒とかからなかった。
「あぁ、オッケ。何があったか知らないけどさ、言いたくなかったら言わなくても良いよ。」
俺はそうは言ってみたものの、実は心中で返事を待っていた。
そして…
「あのね…」
予想通りの返事が返ってきた。
姫ちゃんのこう言う所は美咲よりも単純だった。
基本、一匹狼な寂しがりやだからな。
「ヒロ君に…告白されたんだ。」
「そっか、やっぱりなぁ…。」
俺がそう答えると姫ちゃんは驚いた表情を見せた。
「なぁにやってんの?」
こんな雨の降る路上でまさか傘も差さずに立ち尽くす人を見かける事になろうとは思っても見なかった。
それも知人だから驚きもひとしおだ。
「湯川君…」
「湯川君…じゃなくて、そんなとこにいたら風邪ひくって。」
言いながら俺は先程買ったばかりの傘を姫ちゃんに手渡した。
「ありがとう…」
「どういたしまして…でっ?」
「でっ…って?」
「何でこんな所に一人でいたんだ?猿はどうしたんだ?」
俺がそう聞くと姫ちゃんは顔をうつむかせた。
何かがあったと判断するのに2秒とかからなかった。
「あぁ、オッケ。何があったか知らないけどさ、言いたくなかったら言わなくても良いよ。」
俺はそうは言ってみたものの、実は心中で返事を待っていた。
そして…
「あのね…」
予想通りの返事が返ってきた。
姫ちゃんのこう言う所は美咲よりも単純だった。
基本、一匹狼な寂しがりやだからな。
「ヒロ君に…告白されたんだ。」
「そっか、やっぱりなぁ…。」
俺がそう答えると姫ちゃんは驚いた表情を見せた。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre4.png)
