違う、とは言い切れなかった。
今のタイミングはどう見ても告白するには絶好のチャンスだったからだ。
「お、俺は…」
「ごめん、ヒロ君。」
「えっ?」
「こんな話しちゃって、もし違ってたらって考えたら…」
「違わ…ないッスよ。そう、その通りッス。俺は先輩の事が好きだ。だから、だからっ!」
「やめて…」
「!?」
俺は耳を疑った。
やめて…小さい声だったが俺はその拒否を意味する言葉を真っ正面から受け、衝撃を受けた。
おしとやかで少々内気な感じの祥子先輩の言葉とは思えなかった。
「解ってくれなんて言えないけど、ここでヒロ君を受け入れたら…そう思うと、怖い。」
先輩はそう言って体を震わせた。
無情にも、観覧車は降り場近くまで進んでいた。
今のタイミングはどう見ても告白するには絶好のチャンスだったからだ。
「お、俺は…」
「ごめん、ヒロ君。」
「えっ?」
「こんな話しちゃって、もし違ってたらって考えたら…」
「違わ…ないッスよ。そう、その通りッス。俺は先輩の事が好きだ。だから、だからっ!」
「やめて…」
「!?」
俺は耳を疑った。
やめて…小さい声だったが俺はその拒否を意味する言葉を真っ正面から受け、衝撃を受けた。
おしとやかで少々内気な感じの祥子先輩の言葉とは思えなかった。
「解ってくれなんて言えないけど、ここでヒロ君を受け入れたら…そう思うと、怖い。」
先輩はそう言って体を震わせた。
無情にも、観覧車は降り場近くまで進んでいた。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre4.png)
