俺は家路を歩いた。
その家路をたけと適当に駄弁りながら歩いたが、適当にし過ぎたかもしれない。
「お前、俺の話を何も聞いてないだろ。」
「あ、悪い。それで何だっけ?」
もう何度目か忘れてしまった返事をまた返してしまった。
何だか今日は本当に俺らしくない。
今日はバイトが休みだったから良い物の、もし今日バイトしていたらそれこそ仕事にならないだろう。
みーちゃん先輩の言葉を不意に思い出した。
-祥子も来るよ。-
たったそれだけの言葉なのに、みーちゃん先輩の友人と聞いて一番最初に思いつく人物なのに、言葉にして強調される事で自分の中で処理しきれない程に渦巻いてしまっていた。
やっぱり、それほどまでに俺は先輩の事を…
「…なんかあったのか?」
たけが見るに見かねたのか話を切り質問してきた。
余程俺はたけの話を聞いていなかったらしい。
内容を何一つ覚えていないのもそれ然りだ。
まったく、何度も言うが俺らしくない…
その家路をたけと適当に駄弁りながら歩いたが、適当にし過ぎたかもしれない。
「お前、俺の話を何も聞いてないだろ。」
「あ、悪い。それで何だっけ?」
もう何度目か忘れてしまった返事をまた返してしまった。
何だか今日は本当に俺らしくない。
今日はバイトが休みだったから良い物の、もし今日バイトしていたらそれこそ仕事にならないだろう。
みーちゃん先輩の言葉を不意に思い出した。
-祥子も来るよ。-
たったそれだけの言葉なのに、みーちゃん先輩の友人と聞いて一番最初に思いつく人物なのに、言葉にして強調される事で自分の中で処理しきれない程に渦巻いてしまっていた。
やっぱり、それほどまでに俺は先輩の事を…
「…なんかあったのか?」
たけが見るに見かねたのか話を切り質問してきた。
余程俺はたけの話を聞いていなかったらしい。
内容を何一つ覚えていないのもそれ然りだ。
まったく、何度も言うが俺らしくない…


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre4.png)
