それは2、3ヶ月も前の事なのに何故か最近の様な気がしてならなかった。止めどなく桜の舞散る校門の前でふと後ろを振り返る。
「いるわけ無いよなぁ~」
振り返った先に里村の姿を見ることが出来なかった。そこにあったのは桜吹雪と多数の新入生の姿。いつもそこにあった物が無い事の物足りなさを感じてしまっている。
「いつの間にか、里村も俺達の仲の一員になってたんだな。」
そう考えると、ふと寂しい気持ちにさせられた。友達と言うより、幼なじみに別れを告げられたような、友達以上の腐れ縁が居なくなったような、そんなえもいわれぬ寂しさだ。
「んで、クラスは違うみたいだな。」
たけは下足室前に備えられた掲示板に貼られたクラス表を見ながらそう言った。確かに違うクラスだったが、たけが5組で俺が4組。隣のクラスならあまり歩かずに会う事も出来るだろう。と思っていたが…
「俺がB棟でお前がA棟みたいだな。」
「えっ?」
たけは何か聞き慣れない言葉を発していた。「A棟?B棟?」
俺はそう聞き返すとたけは違う張り紙に指を指す。それは学校の案内図で言われる通りA棟とB棟、そして特別棟の3つがあり全部が廊下で繋がった形だった。
「いるわけ無いよなぁ~」
振り返った先に里村の姿を見ることが出来なかった。そこにあったのは桜吹雪と多数の新入生の姿。いつもそこにあった物が無い事の物足りなさを感じてしまっている。
「いつの間にか、里村も俺達の仲の一員になってたんだな。」
そう考えると、ふと寂しい気持ちにさせられた。友達と言うより、幼なじみに別れを告げられたような、友達以上の腐れ縁が居なくなったような、そんなえもいわれぬ寂しさだ。
「んで、クラスは違うみたいだな。」
たけは下足室前に備えられた掲示板に貼られたクラス表を見ながらそう言った。確かに違うクラスだったが、たけが5組で俺が4組。隣のクラスならあまり歩かずに会う事も出来るだろう。と思っていたが…
「俺がB棟でお前がA棟みたいだな。」
「えっ?」
たけは何か聞き慣れない言葉を発していた。「A棟?B棟?」
俺はそう聞き返すとたけは違う張り紙に指を指す。それは学校の案内図で言われる通りA棟とB棟、そして特別棟の3つがあり全部が廊下で繋がった形だった。


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