「話は聞かせて貰ったよ。今頃の子にしちゃ偉いじゃない。まだ新入生なんでしょ。何か買うのにちょっと入り用になったとか?」
「いやまぁ、必要に迫られてる訳じゃないッスけど…。」
「そりゃぁそうでしょうね。必要に迫られてたら何事か心配になっちゃうよ。」
そう言って、その店長は俺達の顔を交互に見合わせた。
「…ふむ。」
「?」
何を納得したのか、その後俺達から目を離すとカウンターに腕を組んで身を乗り出した。
「ちょうど夜のシフトも祥子ちゃんと美咲だけじゃ回らなくなってきてたし。人が良く入ってくる夏の時期までには戦力になってくれるかも知れないってね。調理スタッフも一人欲しいし。ある意味良いタイミングかもね。」
「ある意味ッスか?」
その部分に疑問をぶつけてみるとその店長は恥ずかしそうに一言言った。
「実は表の張り紙、去年から外すの忘れててさ。その話を聞いて外してきたよ。」
と先程の張り紙であろう折り畳まれた紙をゴミ箱に捨てた。
「いやまぁ、必要に迫られてる訳じゃないッスけど…。」
「そりゃぁそうでしょうね。必要に迫られてたら何事か心配になっちゃうよ。」
そう言って、その店長は俺達の顔を交互に見合わせた。
「…ふむ。」
「?」
何を納得したのか、その後俺達から目を離すとカウンターに腕を組んで身を乗り出した。
「ちょうど夜のシフトも祥子ちゃんと美咲だけじゃ回らなくなってきてたし。人が良く入ってくる夏の時期までには戦力になってくれるかも知れないってね。調理スタッフも一人欲しいし。ある意味良いタイミングかもね。」
「ある意味ッスか?」
その部分に疑問をぶつけてみるとその店長は恥ずかしそうに一言言った。
「実は表の張り紙、去年から外すの忘れててさ。その話を聞いて外してきたよ。」
と先程の張り紙であろう折り畳まれた紙をゴミ箱に捨てた。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.776/img/book/genre4.png)
