「はい、どうぞ。アメリカンね。」
「あ、どもっす。」
俺達は何となく流されるままに入店してしまった。
相変わらずの豊かな笑みを溢す祥子先輩が慣れた手付きでコースターの上にコーヒーを乗せていた。
顔見知りの仲良し二人組が働いているバイト先と言う事もあり、お客であるにも関わらず落ち着かない…
隣にいる里村も先輩達の事を知ってる様だが、あまり顔を会わせない事もあって、何食わぬ顔でコーヒーをたしなんでいた。
「バイトを探しててここの張り紙見つけたんだ。」
「はい」
「ヒロ君、バイト始めるんだ。」
「バイトで稼ぐ事が出来る年になったし、学校生活にも慣れてきたんでそろそろ始めようかなって…」
俺は先輩達の質問に答えていた。
俺達がここに来る少し前から客足が止まっていたようで、暇をもて余していた先輩は思わぬ来客である俺達に質問責めしていた。
暫くして奥の扉から一人の女性が姿を現した。
「いらっしゃい、美咲が言ってたバイトを探してる子って君達かい?」
そう言って現れたのは姉御肌の漂う妙齢の女性だった。
美咲先輩が言うにはこの店の店長らしい。
「あ、どもっす。」
俺達は何となく流されるままに入店してしまった。
相変わらずの豊かな笑みを溢す祥子先輩が慣れた手付きでコースターの上にコーヒーを乗せていた。
顔見知りの仲良し二人組が働いているバイト先と言う事もあり、お客であるにも関わらず落ち着かない…
隣にいる里村も先輩達の事を知ってる様だが、あまり顔を会わせない事もあって、何食わぬ顔でコーヒーをたしなんでいた。
「バイトを探しててここの張り紙見つけたんだ。」
「はい」
「ヒロ君、バイト始めるんだ。」
「バイトで稼ぐ事が出来る年になったし、学校生活にも慣れてきたんでそろそろ始めようかなって…」
俺は先輩達の質問に答えていた。
俺達がここに来る少し前から客足が止まっていたようで、暇をもて余していた先輩は思わぬ来客である俺達に質問責めしていた。
暫くして奥の扉から一人の女性が姿を現した。
「いらっしゃい、美咲が言ってたバイトを探してる子って君達かい?」
そう言って現れたのは姉御肌の漂う妙齢の女性だった。
美咲先輩が言うにはこの店の店長らしい。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.761/img/book/genre4.png)
