「面白い偶然ってあるもんだな。」
と、明智先生は小さく微笑んだ。
そして私に視線を戻すと、明智先生が私に言ってきた。
「姫納、浩彦君は今日からお前のパートのメンバーだよ。」
「「えっ?」」
今度はヒロ君とハモった。
ヒロ君も驚いたらしいけど、私も凄く驚いた。
「先輩がパートリーダー?」
「ヒロ君が新メンバー?」
ヒロ君も実感が湧かなかったのかそれからしばらく口が開かなかった。
聞く話によればたけ君の友達がヒロ君で、小学生の時からの付き合いだったようだ。
『俺のダチにとんでもな音楽バカがいるんすよ。』
今朝のたけ君の言葉を思い出す。
きちんと鍵を貰い、部室に向かう迄のちょっとした時間だった。
ふとヒロ君に視線を写す。
「それ、もしかしてBakhのトランペット?」
私が見たのはヒロ君の自前のトランペットだった。
立派なハードケースにBakhの文字が目に入った。
と、明智先生は小さく微笑んだ。
そして私に視線を戻すと、明智先生が私に言ってきた。
「姫納、浩彦君は今日からお前のパートのメンバーだよ。」
「「えっ?」」
今度はヒロ君とハモった。
ヒロ君も驚いたらしいけど、私も凄く驚いた。
「先輩がパートリーダー?」
「ヒロ君が新メンバー?」
ヒロ君も実感が湧かなかったのかそれからしばらく口が開かなかった。
聞く話によればたけ君の友達がヒロ君で、小学生の時からの付き合いだったようだ。
『俺のダチにとんでもな音楽バカがいるんすよ。』
今朝のたけ君の言葉を思い出す。
きちんと鍵を貰い、部室に向かう迄のちょっとした時間だった。
ふとヒロ君に視線を写す。
「それ、もしかしてBakhのトランペット?」
私が見たのはヒロ君の自前のトランペットだった。
立派なハードケースにBakhの文字が目に入った。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre4.png)
