「珍しい事もあるもんだな。前にいるやつはしょっちゅう居眠りしてるから、てっきり今回もと思ったんだけどな。」
「ちょっと、前にいるやつって誰の事いってんの?」
「ん?何だ、言って欲しいのか?」
「うぅ…こいつ、むかつくっ…」
放課後に入った3時半頃、見慣れた風景に見慣れたやり取りを見ながらいつも通りの部室に向かう。
みーちゃんは湯川君との口喧嘩で勝てた事があまりない。
プライドが高いのか湯川君には負けたくない気持ちが強いのか、言い返してしまうけど不器用な性格で大抵言い返しに言い返しで返され口をつぐむ。
お喋りな方なのに…みーちゃんの不思議な所だ。
「あれ?」
部室が見える距離まで来てふと声をあげたのはみーちゃんだった。
部室前に何人かの人だまり出来ている。
ざっと見た感じ5、6人程の人数だ。
その中には沙冬美もいた。
「よっ、渡良瀬。何かあったのか?」
「大した事じゃないわ。先生が来てないから部室が開いてないだけ。」
そう言って部室の扉を指差した。
「ちょっと、前にいるやつって誰の事いってんの?」
「ん?何だ、言って欲しいのか?」
「うぅ…こいつ、むかつくっ…」
放課後に入った3時半頃、見慣れた風景に見慣れたやり取りを見ながらいつも通りの部室に向かう。
みーちゃんは湯川君との口喧嘩で勝てた事があまりない。
プライドが高いのか湯川君には負けたくない気持ちが強いのか、言い返してしまうけど不器用な性格で大抵言い返しに言い返しで返され口をつぐむ。
お喋りな方なのに…みーちゃんの不思議な所だ。
「あれ?」
部室が見える距離まで来てふと声をあげたのはみーちゃんだった。
部室前に何人かの人だまり出来ている。
ざっと見た感じ5、6人程の人数だ。
その中には沙冬美もいた。
「よっ、渡良瀬。何かあったのか?」
「大した事じゃないわ。先生が来てないから部室が開いてないだけ。」
そう言って部室の扉を指差した。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre4.png)
