「姫納…姫納!?」
一瞬、暗転でもしたかのような暗闇から目を醒ます。
誰の声か解らないけど、私を呼んでいるのだけは解った。
そこでようやく状況を理解した。
私は眠っていたんだと…
「随分うなされてたな、嫌な夢でも見ていたのか。」
国語の先生が心配そうに私を見下ろしている。
普段なら怒って然るべきこの状況で心配される程、私はうなされていたのだろうか…。
「あの、すいません…。」
私はただそう答えるしか出来なかった。
嫌な夢だったんだろうか。
起きた後もうっすらと残る夢の断片を探りながらそんなことを考えた。
不思議と不安に駆られたのは間違いなかったし、嫌な夢だったのかも知れない。
思えば今朝から嫌な夢ばかり見ている気がする。
ただ嫌な夢…
そうとしか言えない抽象的な夢ばかりで内容はさっぱりだ。
(私、疲れてるのかな。)
ふと、そんな事を思う。
昨日あった事も踏まえると解らなくもない判断だった。
それから間もなく、6時限目の授業が終わった。
一瞬、暗転でもしたかのような暗闇から目を醒ます。
誰の声か解らないけど、私を呼んでいるのだけは解った。
そこでようやく状況を理解した。
私は眠っていたんだと…
「随分うなされてたな、嫌な夢でも見ていたのか。」
国語の先生が心配そうに私を見下ろしている。
普段なら怒って然るべきこの状況で心配される程、私はうなされていたのだろうか…。
「あの、すいません…。」
私はただそう答えるしか出来なかった。
嫌な夢だったんだろうか。
起きた後もうっすらと残る夢の断片を探りながらそんなことを考えた。
不思議と不安に駆られたのは間違いなかったし、嫌な夢だったのかも知れない。
思えば今朝から嫌な夢ばかり見ている気がする。
ただ嫌な夢…
そうとしか言えない抽象的な夢ばかりで内容はさっぱりだ。
(私、疲れてるのかな。)
ふと、そんな事を思う。
昨日あった事も踏まえると解らなくもない判断だった。
それから間もなく、6時限目の授業が終わった。


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre4.png)
