私にとっては犬塚さんはとても貴重な人材に他ならなかった。
でも…
「あの、明智先生。」
「ん?どうした姫納?」
「その、どうにかならなかったんですか、このパート分け…。」
私は先生に一言文句をつける。
至極当たり前な文句だ。
「いくらベースが中心でも、今一番少ないトランペットパートに一人だけなんて変ですよ。もう少し補充して欲しいです。」
当たり前とも思える真っ当な文句だった。
パートには基本3段階のパート分けがあり、一番目立つ1stトランペット、1stを支えるハーモニーパートの2ndトランペット、と言うトランペットパート内でも更にパート分けされるのが吹奏楽の基本。
大抵の楽譜は4番パートまである事が多い。
だから最低でも4人、音を殺して3人は必要だった。
それなのにトランペットパートには一人だけしか入れていない。
文句の一つも言いたくなる…
でも…
「あの、明智先生。」
「ん?どうした姫納?」
「その、どうにかならなかったんですか、このパート分け…。」
私は先生に一言文句をつける。
至極当たり前な文句だ。
「いくらベースが中心でも、今一番少ないトランペットパートに一人だけなんて変ですよ。もう少し補充して欲しいです。」
当たり前とも思える真っ当な文句だった。
パートには基本3段階のパート分けがあり、一番目立つ1stトランペット、1stを支えるハーモニーパートの2ndトランペット、と言うトランペットパート内でも更にパート分けされるのが吹奏楽の基本。
大抵の楽譜は4番パートまである事が多い。
だから最低でも4人、音を殺して3人は必要だった。
それなのにトランペットパートには一人だけしか入れていない。
文句の一つも言いたくなる…


![Cold Phantom [後編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.763/img/book/genre4.png)
