「俺の名前、知ってる?」 視線は外の方を見たまま、そんなことを彼は聞いてきた。 「…ごめんなさい。 わからないです……。」 廊下ですれ違ったりはするものの クラスが違うと、なかなか名前までは覚えられなかった。