「あ、紹介すんね。
同じ店の愛ちゃん。めっちゃ可愛いやろ。」
「どぅも、芽衣の彼氏の健二でーす。」
「ちょっと、彼氏やないやろ。本営やもんな!!」
芽衣ちゃんは笑いながらそういった。
「いつになったら信じるんだよ、お前!」
「うっさいわ。とりあえず今日は愛に感謝してな。」
「え、愛ちゃんいいの?」
あたしはきょとんとした顔をした。
「な、何がですか?」
「ほら、わかってない。芽衣ちゃんと説明しろよ。」
「あ。あんなぁ・・。」
芽衣ちゃんは申し訳なさそうに喋り始めた。
「今日健二と日の出で同伴することになってんけど、枝で初回来てもらえん?初回、タダやし、付いてきてもらうだけでええねん。」
ああ、そういうことか。
きっと、あたしがそこにいくと、
芽衣ちゃんにとっても健二くんというひとにとっても、
プラスな何かがあるんだ。
「別にいいよ、明日、何も無いから。」
「ほんま?めっちゃ嬉しい!愛大好きやぁ!」
芽衣ちゃんはまたニッコリ笑った。
「ごめんね、愛ちゃん・・・だっけ?
つき合わせて。
仕事できるやつ、つけるから、よろしく。」
「あ、はい。」
「じゃぁ飯でも食いいくか。」
「いこっ!健二のおごりやで。」
「わかってるよ、いこ。」
奇妙な組み合わせの三人だった。