~夢~




あたしはその時初めて



一緒に飲む人達が男だという事を知った。



そっか



だからあんなにメイクも服も気合い入ってたんだ…



彼女達の意図がやっと見えて、何だかちょっと可笑しかった。




小さな居酒屋に着いたあたし達は個室へと案内された。




それぞれ席につき、おもむろに会話が始まってた。



暗くてよく見えなかった上司と和也の顔がはっきりと見える。


和也はあたしの真正面に座って煙草に火を付けた。




その瞬間





あたしの胸の奥が激しく高鳴っていった