「ど,ういう事……?」


さっきの明るい空気は一変し冷たく気まずい空気が流れた。


「あのね,友夏里も夜瑠のように虐め受けてたんだよ」

「…そ,そうなの……?」

「うん。それで,自殺した」

「……」


自殺…。


その言葉は私もしようと試みた事であり人としてしてはいけない事。


「暗い話になっちゃったね,ゴメンね」

「あ,ううん…」


笑い飛ばす千種ちゃん。


私,いけない事聞いちゃった…。


聞いてしまった事,アルバムを見てしまった事を深く後悔する。
したって戻りやしないのに…。


「友夏里はね,いっつも笑ってて虐め受けてる子なんて見えないくらいでさぁ。私も友夏里が亡くなるまで虐められてる事なんて知らなかったんだよ。」

「……」


千種ちゃんの辛い過去。


「虐め受けてたって聞いた時はめちゃくちゃ後悔したなぁ。何で気付いてあげられなかったのかな。もしも気付いてあげてたら友夏里は死ななくてすんだのかなって」

「……」

「だけど,今更悔やんだ所で友夏里が生き返ってくれるわけじゃないしさ。残された私は,明るく生きて友夏里みたいに虐めにあっている人がいたら助けてあげようって決めたの。」


それで私に優しくしてくれたりしたんだ…。


「夜瑠は私が守るからね」

「ありがと~…」

「うん!夜瑠と会ったのは友夏里も関係してるだろうし」

「え…?」


友夏里さんも関係してる?


「私にはさ,友夏里が夜瑠を助けてあげてって言っているような気がしたんだよね。」


友夏里さんが…?