次の日

俺は学校に行けなかった


学校を休むなんてめったにないことなので

兄貴がすごく心配した


今の俺は

からっぽだった

何も考えたくない

何も聞きたくない

何も見たくない


きっと

みんなも心配してくれているのだろう


携帯は

メールや着信でいっぱいだった

俺は

電話も出ないで

ただ風の音だけを聞いていた。


忘れたかった

なのはを

忘れたくないのに

忘れたかった


でも

俺の腕は

俺の胸は

俺の心は

なのはを抱き締めた感覚を

忘れられずにいる