思わず、箸を持つ手が止まる。 あたしは一気に顔が熱くなり、箸とお弁当箱を机に置いた。 『どした?顔、真っ赤。』 向かいのアユがあたし見て首を傾げている。 『なんでもないけど、ご馳走さま!』 食べかけのお弁当を直し始めるあたしに、 『はは~ん!恋の病ってヤツだな?』 そんなに身を乗り出して、意地悪な顔しないでよ…