目からは、ポタポタと流れる涙。 ずるいよ……。 カイト。 あたしはカイトの側を離れるくらいなら、傷付いても平気なんだよ? バカだよ。カイトはホントにバカだよ!! 手紙をすべて読み終わった時には、子供みたいに声を出して泣いた。 枯れない涙。 次々に、溢れてくる。 その時、保健室のドアが開いた。 カーテンから覗いたのはアユだったの。