そう思ったあたしは、とっさに、


『大丈夫!誰にも言わないし、なかった事にするから。』


無理に明るく、カイトにそう言ったんだ。


すると、カイトは目を大きく開けて、


『えっ?』

の一言。


その反応に、自分の勘違いだったと気付いたの。


『俺、そんな意味じゃないんだけど…』


頭をポリポリ掻くカイトの姿に、あたしは、しまった…!と、顔が引きつっていた。