とおりゃんせ【短編】



「柵の上にお札を置いて


手を放せばいいだけ」


女の子はイライラした口調で言った


「そうなのね・・・」


良枝は 女の子の機嫌が悪くならないよう


急いで言われたとおりの行動をとった



女の子の言うとおり


柵の上で黒い板から手を放すと


ひとりでに宙に浮いていた



『この板は 磁石か何かで


浮くようになっていたのね・・・』


良枝は勝手にそう思った