「いくら気にしないようにしてても……あ~ぁ、やっぱ俺ってちっちぇえ奴」 「そんなこと…」 ないよ!と言いかけた言葉を遮られる。 椅子から立ち上がった高広が、戸口で振り返る。 「あ、昨日のこと謝ろうと思ったんだ。変なことしてごめん、お前いつもと様子違ったから。気にしてたんだろ……」 タカが出ていった後をぼーっと見つめる。 気付いてたんだ。