『まぁ、お前らしいけどなぁ……。やっぱしぃ、つまんねぇぞぉ』


「そうか。勝手に言ってろ」


『んじゃぁ、そうするぞぉ。ケケケケ』


 ついに呆れて溜め息までつく彼に、誰かは何が面白いのか笑い声だけが闇の中でこだまする。

 それでも彼は、ただ落ちていくばかりであった。


 ふと、下にあった目線を上に戻せば、良く知る顔が目の前にあり、やたら近い。


「……おい、近いぞ。離れろ」


『そうかぁ?そんなに近くねぇだろぉ』


_