その眼を睨み返すのは、金色の目と、青銀色の長い髪を揺らす、奇抜な痩せ型の別の男。


 これでもか。と言うほど、左手に血を付けていながら口元には 笑みを浮かべている。


 少年を睨むまま、男は両手を軽く上げ、おちゃらけたような独特の喋り方で話す。


『今回の奴はぁ、弱すぎじゃねぇ?
 自分は強いぃー。ってぇ、言ってたクセによぉ……』


 耳障りなほど語尾を濁し、ケラケラと笑いながら喋る男は、ゆっくりと少年に歩みよる。


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