「はい。だから里沙さんは本気じやぁない。わかります?」


「また…そんな」


下を向いてたちすくむ
当たり前だ

こんな酷い
話はない


「里沙さん」

「……」

「くれぐれも髪を黒くしないで下さいね。私に似たら…お兄ちゃんこまるし」


里沙さん
貴方を巻き込むつもりはなかった


「お兄ちゃんは…私に似た里沙さんを選んだだけ。」


「嫌…嘘よ…」


嘘…
嘘ならどれだけいいか