一平は遠くから私を見守っている。



私はどこにいても、守ってもらってばかりだ。



ー私のために戦ってくれたみんな…。

 今、何を思って過ごしてますか?

 私を恨んでる?

 それとも、まだ愛してくれてる?

 逢ったこともない私をあなた達は何故愛してくれたんですか?

 私はあなた達の顔も知らないし

 名前も知らないし

 私のために戦ってくれてたことも知らなかった…。

 どれだけ謝っても償いきれません。

 でも言わせてください。



「今までごめんなさい。…私を愛してくれて、ありがとう。」



この言葉を言ったら、自然と涙が出てきた。



この涙は、私の涙なんだろうか。



それとも…この人達の涙なんだろうか。



雪が静かに降っていた。



不思議と温かかった。



柔らかくて、優しい雪だった。