「おばさん・・・っ!!」

詰まりそうになる息を、ケイタは必死に吐き出した。

みんなが息をつめているのがわかる。



「上野は・・・・・・っ」

川嶋が近寄ると、驚いたように立ち止まった。


上野の両親が微笑み、室内から出て行った。


ケイタも、肩で呼吸をしながらベッドを見つめていた。


誰も、何もことばを発せない。


「よぉ」


それは、久しぶりに聞く懐かしい声だった。